司法修習生になるには、まず「司法修習生採用選考」に申込み、司法修習生として採用される必要があります。
しかし、選考の申込受付期間は、司法試験合格直後から約1週間と非常に短いため、極めてタイトなスケジュールのなかで、数多くの必要書類を準備する必要があります。そのため、司法試験終了から合格発表までの間に申込に必要な書類に関する情報を収集し、採用選考の流れを理解しておくと、心置きなく合格後の余韻を満喫できることでしょう。
ここでは、修習生採用選考に必要な書類や、実際の書類収集について弁護士の声を交えながらご紹介します。
<必要書類>*令和元年司法試験合格者の場合
- ア 申込書 *証明写真必須
- イ 戸籍抄(謄)本又は本籍地及び戸籍筆頭者が記載された住民票の写し(日本国籍を有しない者については、国籍等、外国人住民となった年月日及び在留資格等が記載された住民票の写し)
- ウ 学校の成績証明書
- ①法科大学院の成績証明書
- ②大学及び大学院の成績証明書(在籍した(退学を含む。)全ての大学及び大学院、教養学部の成績証明書を含む)
- エ 学校の卒業(退学)年月日を証する書面(ウに同年月の記載がある場合は不要)
- オ 退職証明書(申込日現在で在職している者及び申込日以降就職した者)
- カ 健康診断票
参考:最高裁判所ホームページ
https://www.courts.go.jp/saikosai/vc-files/saikosai/file1/010705_youkou.pdf

私は、司法試験を受けた後、住まいのある東京を離れていました。当初、合格が分かってから東京に戻って必要書類の収集や作成を始めても、提出期限には間に合うと考えていました。しかし、大学とロースクールの成績証明書を家のどこにしまったか覚えておらず、また登記証明書も今まで取得したことがなかったので、書類の提出が間に合わなくなることは避けたいと思い立ち、東京で結果発表の当日を迎えることにしました。
また、同時期に合格した友人が何人かいたので、お互いに確認し合いながら提出書類の準備や作成を進めました。健康診断も受診する必要があったため、万一に備えて修習生向けに健康診断を実施しているクリニックを選びました。
提出期限にかかわらず、必要書類を早めに取得したり、必要書類の収集方法や提出準備について情報交換しあえる友人がいたりすると、非常に安心できるなと感じました。
※73期司法修習生採用選考の場合