【第三弾】大学在学中予備試験合格者インタビュー

学部在学中に予備試験に合格し、司法試験を突破した弁護士へのインタビュー第三弾です。
今回は72期の弁護士インタビューとなります。皆様ご参考にしてみてください!

橋 優介 弁護士の勉強法

簡単に経歴紹介をお願いします。
橋 優介 弁護士

東京大学法学部第1類(私法コース(現:法律プロフェッションコース))4年生の時、平成29年度の予備試験に合格し、翌平成30年度の司法試験に合格しました。その後、令和元年に司法修習(第72期)を終えて、弁護士登録しました。

司法試験の勉強を始めた時期やきっかけ(志望した理由等)について教えてください。
橋 優介 弁護士

私は、高校生の時くらいから弁護士になりたいと考えていました。テレビドラマなどで見る弁護士という職業にぼんやりと憧れを抱いていたのです。

大学入学後は、法律事務所や官公庁等を訪問して社会人の方々のお話を伺うサークルに所属していました。その活動の中でさまざまな弁護士に会ってお話を伺い、弁護士という職業の魅力を肌で感じ、弁護士になりたいという思いをより深めるに至りました。

司法試験(予備試験)の勉強は、サークル活動が少し落ち着いた大学2年時の後半くらいから本格的にスタートしました。

具体的な勉強法を教えてください。

橋 優介 弁護士

まず、初学者段階においては、オンライン型の予備校を使って動画講義を視聴し、各科目にひととおり触れた状態にしました。

次に市販の肢別本を使って短答式試験に必要な知識のインプットを進め、わからない箇所があれば動画講義に戻り、おさらいをして理解度の向上に努めました。

その後、少し遅れて論文式試験の対策も開始しました。具体的には市販の論証集を使って重要論証のインプットをしつつ、過去問や予備校答練で答案作成のトレーニングを積みました。

私は、論文式試験の対策を始めるのが遅くなってしまい、大学3年時の予備試験論文は不合格、大学4年時もかなりギリギリの成績での合格でした。可能なら、各科目にひととおり触れた状態になり次第、すぐに論文式試験の対策に着手することを強くおすすめします。

在学中予備試験合格のためのおすすめの勉強法や注意点(ライフスタイル等)はありますか?
橋 優介 弁護士

私はあまりできていなかったことなのですが、毎日の勉強時間をアプリ等に記録することは大変有効な方法だと思います。

勉強の進捗管理を行ううえで有用ですし、日々の努力が可視化されて、モチベーションを維持することにつながります。

「通算勉強時間が○○時間に到達したら、温泉旅行に行く!」など、自分に対するご褒美を設定してあげるとさらにモチベーションを上げやすくなるのではないかと思います。

予備試験合格までには、短くても2年程度はかかるのが一般的ですので、適度に息抜きを挟みながらじっくりと勉強を進めていただけると良いと思います。

予備試験受験生に向けて、メッセージをお願いします。
橋 優介 弁護士

早いうちに予備試験に合格することで、進路の選択肢が格段に広がります。

予備試験については、選択科目の導入など、制度変更の過渡期にあるように思われますが、試験で求められる能力の核心部分は基本的に変わることはないと考えています。試験で求められている能力が何か(法的三段論法の遵守、事実と評価の峻別など)を常に意識し、ブレることなく試験勉強に没頭して早期合格を目指してください!