【第二弾】73期オンライン修習実態情報!

今回はオンライン修習経験談,シリーズ第2弾をお送りいたします。
引き続き皆様の司法修習の参考にしていただければと思います。

神野 由貴 弁護士の場合

オンライン修習を終えて、感想はいかがですか?
神野 由貴 弁護士

オンライン修習は、マイクロソフト社の『Teams』というツールを使って行われました。スマホで手軽に受講できるため、私はほぼ毎回スマホ参加でした。回線の混雑を避けるため、基本的に私たち修習生のカメラはオフ、マイクも発言時以外はミュートにするよう指示があったおかげで、視聴環境は快適でした。

ただ、スマホだと、グループ討論の際などに使用する「会議」という機能が使用できなかったり、グループでの共同作業の際に、「Word」や「Excel」などの編集作業ができなかったりするなど、機能の制限があります。そのため、会議機能を使う講義のみ、スマホとパソコンの両方から『Teams』にログインし、参加していました。模擬裁判もオンラインで行われましたが、何ら滞りなく進み、カリキュラムに支障は感じませんでした。


起案はどのように行われましたか?
神野 由貴 弁護士

起案は、各修習地の地方裁判所や、検察庁および弁護士会の会議室で行われました。私は神戸修習でしたが、会議室の空き状況によっては、少し離れた場所にある家庭裁判所まで出向く必要がありました。そのため、グループによっては、少し不便な思いをした人もいたことでしょう。それでも、各修習地での起案には、まったく問題ないと感じました。それぞれの裁判所や弁護士会職員の方々が担う事務作業が増えることは、心苦しかったですが、修習生にとってはむしろ、わざわざ和光まで移動せずに済んだため、オンライン修習で本当によかったです。


オンライン修習時の服装について教えてください。
神野 由貴 弁護士

模擬裁判のように、カメラをオンにして顔出しが必要な講義以外は、服装は自由です。ただ、教官から指名されて発言する際に、カメラをオンにするよう指示されることもあり、最低限人前に出られる体裁を整えておく必要があると感じました。もっとも、「通信環境が悪い」と伝えれば、カメラをオンにしなくてもよさそうですが、修習生である以上、いつでも顔出しできるよう、適切な服装で臨むべきだと考えています。